Nature ハイライト

細胞生物学:翻訳の切り替え

Nature 446, 7133

14-3-3σとよばれるタンパク質はp53によって調節される重要なヒト癌抑制因子で、発癌初期に失われる。今回、その機能の分子基盤と考えられる機構が見つかった。正常な場合、有糸分裂の間にmRNAの翻訳は「キャップに依存した」機構から「キャップに依存しない」機構へと切り替わるが、14-3-3σをもたない細胞ではこの切り替えが起こらず、そのために細胞分裂に異常が生じるのである。

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