Nature ハイライト

細胞:多能性幹細胞を作り出す

Nature 448, 7151

実質的にどの細胞型にも分化できる能力、すなわち胚性幹細胞が示すような「多能性」を、容易に入手できる細胞に与えるための新たな方法の探求は現在も継続中である。その成功で得られるものは大きい。もしこれがヒトの細胞で安全に実現できれば、細胞移植療法や、個々の患者に合わせた治療に向けて一歩前進することになるからだ。今週号では2つの研究グループが、マウス繊維芽細胞からの多能性幹細胞の作製という、この分野での重要な進歩について報告している。エピジェネティックな再プログラミングには、Oct3/4、Sox2、c-Myc、Klf4という4つの転写因子の発現を必要とする。今回作り出された細胞は、生物学的能力とエピジェネティックな状態の両方について胚性幹細胞に類似している。

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