Nature ハイライト 発生:心臓の非対称性 2007年11月8日 Nature 450, 7167 この10年間で、左右のパターン形成機構に関する理解は著しく進歩した。しかしながら、非対称な形態形成の細胞レベルや分子レベルでの仕組みについては、まだ不明の部分が多い。今回、八代健太たちは、心臓の流出路で転写因子Pitx2が動的な形態変化を誘導し、これによって鰓弓動脈系への非対称な血液供給が可能になることを明らかにしている。この不均一な血流の分配はシグナル応答の差異を生み出し、これが大動脈の非対称なリモデリングを引き起こす。 2007年11月8日号の Nature ハイライト 宇宙:土星の自転の謎 気候:成層圏オゾンの侵入 化学:有機金属化学 細胞:伝えるしっぽ 生化学:高精度のタンパク質構造予測 物理:ボーズ-アインシュタイン凝縮体を用いた共振器量子電気力学 環境:埋もれた炭素の安定性 発生:心臓の非対称性 認知:湿気と乾燥を見分ける 細胞:遺伝子抑制タンパク質 目次へ戻る