Nature ハイライト

化学:C-H結合を狙え

Nature 451, 7177

複雑な分子中の特定の炭素-水素結合だけを、分子内の他の部分を修飾せずに変更するのは極めて難しいことがある。だが、それは不可能ではない。「C-H活性化」、すなわち「C-H官能基化」は、最近多くの関心を集めているが、その理由の1つは、他の官能基が存在していても、重要なC-H結合を選択的に狙って修飾できる新触媒が発見されたためである。今週号ではH DavisとJ Manningが、特定のC-H結合への金属カルベンと金属ナイトレンの挿入を使って、天然物や医薬品候補化合物の効率のよい合成がどのように行われてきたかについて概説している。

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