Nature ハイライト 進化:初期の硬骨魚類の姿 2009年3月26日 Nature 458, 7237 中国南部で極めて保存状態のよいシルル紀の魚類化石が見つかり、これまでは断片的な化石だけを証拠としてきた硬骨魚類の進化史の初期段階を知る手がかりが得られた。この新種の化石魚類は4億1,800万年以上前のもので、保存状態の良好な硬骨魚類の化石としては、知られているかぎりで最古であり、肉鰭魚類の系統(現在の肺魚、シーラカンス、すべての陸生脊椎動物も含まれる)の原始的な仲間の1つである。この魚類には、以前から予想されていたように、原始的特徴と派生的特徴が混在している。このことは、硬骨魚類の条鰭類と肉鰭類の分岐が、遅くとも4億1,900万年より前に起こったことを意味しており、有顎脊椎動物の歴史がずっと早い時期までさかのぼることを示している。 2009年3月26日号の Nature ハイライト 進化:初期の硬骨魚類の姿 生化学:snurpがイントロンを切り出す仕組み 宇宙:風と共に去りぬ 物性:スピン起電力 地球:小プリニウスが見落としたもの 免疫:自然免疫系のセンサー 医学:骨吸収を抑える 生化学:ニコチンの二重生活 目次へ戻る