Nature ハイライト 生化学:snurpがイントロンを切り出す仕組み 2009年3月26日 Nature 458, 7237 イントロンは、mRNAとして転写されるが、mRNAがタンパク質に翻訳される前に取り除かれる配列で、真核生物では多くの遺伝子が1つ以上のイントロンを含んでいる。mRNA前駆体から適切な位置でこれらイントロンを切り取る巨大分子機械は、スプライソソームとよばれており、数個の核内低分子リボ核タンパク質(snRNP、またはsnurp)というRNA-タンパク質複合体と、その他の非snRNPタンパク質から構成される。イントロンの5′端に結合し、mRNA前駆体へ結合する最初のsnurpであるU1 snRNPの構造が、分解能5.5 Åで決定された。この構造は、イントロンの開始点がU1 snRNPにより認識され、それによってスプライソソームによるイントロン除去が開始される仕組みを明らかにしている。 2009年3月26日号の Nature ハイライト 進化:初期の硬骨魚類の姿 生化学:snurpがイントロンを切り出す仕組み 宇宙:風と共に去りぬ 物性:スピン起電力 地球:小プリニウスが見落としたもの 免疫:自然免疫系のセンサー 医学:骨吸収を抑える 生化学:ニコチンの二重生活 目次へ戻る