Nature ハイライト 免疫:B細胞で後から起こるDNA切断 2009年7月9日 Nature 460, 7252 免疫系におけるB細胞の分化は、いくつかの段階に分かれており、それらは体内の異なった区画で進行する。エディティングとクラススイッチ組み換えという2つの過程は、起こる時期も、起こる場所(骨髄と脾臓)も異なると広く考えられていたが、Wangたちは、末梢の成熟B細胞では、この2つの過程の両方ともが起こることを明らかにしている。2つの過程には、異なる遺伝子座でのDNA二本鎖切断箇所形成が含まれるので、これらの切断部位の再連結は、一部のB細胞リンパ腫にみられる染色体転座の起源についてのてがかりとなりそうだ。 2009年7月9日号の Nature ハイライト 宇宙:銀河とブラックホール 進化:次の環境変化に備える微生物 医学:失明の初期サイン 免疫:B細胞で後から起こるDNA切断 宇宙:z > 2の2つの超新星 量子情報科学:量子コンピュータへの着実な進歩 ナノテクノロジー:DNAでナノチューブを選別する 医学:脂肪細胞と造血能の関係 目次へ戻る