Nature ハイライト 顕微鏡法:電子と光子を使う顕微鏡 2009年12月17日 Nature 462, 7275 近接場光学顕微鏡は、微視的対象物のごく近傍の電磁場を測定することで光の回折限界を打ち破ることができるが、電子顕微鏡がもつ原子スケールの分解能にはかなわない。今回Barwickたちは、これら2つの画像化方式を巧みに一体化した。つまり、こうしたエバネッセント電磁場に媒介されて増強された電子と光子の相互作用を超高速電子顕微鏡で検出し、空間的かつ時間的に十分高い分解能をもつエバネッセント電磁場の画像を生成する方法を示している。この研究は、光子誘起画像化法の一般的可能性や、特に界面における場のナノスケール研究向けの可能性を実証するものである。 2009年12月17日号の Nature ハイライト 地球:海水準上昇に関するモデル 遺伝:変異の親起源と発症リスク 細胞:SUMOとDNA修復 宇宙:注目すべき巨大地球型惑星 宇宙:カイパーベルト天体による星食 顕微鏡法:電子と光子を使う顕微鏡 地球:矛盾する断層の弱さ 神経:記憶にかかわるシナプス構造 目次へ戻る