Nature ハイライト 地球:海水準上昇に関するモデル 2009年12月17日 Nature 462, 7275 12万5,000年前の最終間氷期には、現在よりも海面が高く、極域の気温も最大で5 °C高かったので、この期間は人為起源の温暖化と似たところがあると見なすことができる。Koppたちは、局地的な海面の高さ、つまり海水準の上昇の指標を集めて全球的なデータベースを作り、統計的手法を用いて最終間氷期における海水準を見積もった。全球の海水準は、現在の水準よりも8〜9.4 m高く、その上昇速度は100年当たり50 cmを超えていたことがわかった。これは、現在の氷床がかなり低いレベルの地球温暖化に対しても脆弱である可能性を示唆している。 2009年12月17日号の Nature ハイライト 地球:海水準上昇に関するモデル 遺伝:変異の親起源と発症リスク 細胞:SUMOとDNA修復 宇宙:注目すべき巨大地球型惑星 宇宙:カイパーベルト天体による星食 顕微鏡法:電子と光子を使う顕微鏡 地球:矛盾する断層の弱さ 神経:記憶にかかわるシナプス構造 目次へ戻る