Nature ハイライト 細胞:小胞体でのAtlastinの役割 2009年8月20日 Nature 460, 7258 真核細胞の小胞体は、膜の生合成、小胞輸送、タンパク質分泌をはじめとする多くの細胞機能に不可欠な小器官で、管状構造が相互につながり合って細胞内全体に広がる網状構造を形成している。この独特の構造を維持する仕組みはまだわかっていないが、GTP加水分解に依存して起こる同型の膜の融合が、小胞体の生合成と維持に極めて重要であることが知られている。今回ショウジョウバエを使った研究で、同型膜の融合、ひいては小胞体の形成に、AtlastinとよばれるGTPアーゼが必要なことが明らかになった。これは、遺伝性痙性対麻痺患者で変異のみられるヒトのatlastin 1の相同体である。 2009年8月20日号の Nature ハイライト 進化:細菌融合の名残 物理:アト秒の世界を見る 細胞:小胞体でのAtlastinの役割 細胞:遺伝的リスクを最小に 宇宙:LIGOで得られた背景重力波の上限 地球:インドの失われた水 医学:パンデミックを起こしたウイルスの特徴 植物:SNORKELで雨季に打ち勝つ 目次へ戻る