Nature ハイライト

医学:パンデミックを起こしたウイルスの特徴

Nature 460, 7258

ブタを起源とするH1N1インフルエンザウイルスの一連の臨床分離株の解析から、現在のパンデミックを引き起こしたウイルスが、マウスやフェレット、サルなどの哺乳類モデル系では、季節性のH1N1株よりも重い症状を呈することが明らかにされた。このウイルスはブタにも感染するが、臨床的な徴候はみられない。タミフルなどの調べられた抗ウイルス薬のすべてが、細胞培養系でこの新型ウイルスに対して有効であった。このことは、今回のパンデミックに対する最初の防衛手段として、これらの化合物が役に立つことを裏付けている。

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