Nature ハイライト 医学:パンデミックを起こしたウイルスの特徴 2009年8月20日 Nature 460, 7258 ブタを起源とするH1N1インフルエンザウイルスの一連の臨床分離株の解析から、現在のパンデミックを引き起こしたウイルスが、マウスやフェレット、サルなどの哺乳類モデル系では、季節性のH1N1株よりも重い症状を呈することが明らかにされた。このウイルスはブタにも感染するが、臨床的な徴候はみられない。タミフルなどの調べられた抗ウイルス薬のすべてが、細胞培養系でこの新型ウイルスに対して有効であった。このことは、今回のパンデミックに対する最初の防衛手段として、これらの化合物が役に立つことを裏付けている。 2009年8月20日号の Nature ハイライト 進化:細菌融合の名残 物理:アト秒の世界を見る 細胞:小胞体でのAtlastinの役割 細胞:遺伝的リスクを最小に 宇宙:LIGOで得られた背景重力波の上限 地球:インドの失われた水 医学:パンデミックを起こしたウイルスの特徴 植物:SNORKELで雨季に打ち勝つ 目次へ戻る