ヨーロッパ宇宙機関のガンマ線観測衛星インテグラルからのデータによれば、天の川における「軟」ガンマ線の輝きは主に、ガス雲や塵に隠れたブラックホールや中性子星によるものであるという。非常に高エネルギーの放射であるこれら軟ガンマ線がどこからやってくるのか、これまで正確には分かっていなかった。しかしF Lebrunたちは今回、銀河系内の微光を共に作り出す多数の微弱なガンマ線源を発見した。インテグラル衛星は2002年10月、ロシアのプロトン・ロケットで打ち上げられた。今後この衛星によって、天の川に隠れたブラックホールの完全な調査が行われることになろう。News and ViewsでN Whiteは、「ガンマ線を捉える目ではっきりと見た宇宙は、全くの別世界となるだろう」と語っている。