Nature ハイライト 地球:史上最大の洪水 2009年12月10日 Nature 462, 7274 地中海は約560万年前に世界の海から切り離され、メッシニアン塩分危機として知られるその後の時代には、水が蒸発したために海面が大幅に低下した。約530万年前に水は再び戻ってきたが、この地球史上最大の洪水の詳細は大雑把にしかわかっていない。孔井や地震波データ、数値モデルによる研究から、これが激変的な事件だったことが示唆された。最初は数千年間にわたって続きそうな小さな流れで始まったが、流れ込んだ水の90%が2年に満たない期間で移動したのである。このような突然の洪水は、海面上昇速度のピークが1日当たり10メートル以上というものだった可能性がある。 2009年12月10日号の Nature ハイライト 地球:史上最大の洪水 宇宙:γ線バーストを加速する磁場 宇宙:スターバースト銀河からの宇宙線 材料:予想外の充填構造 進化:雌がおしゃれになる場合 発生:巻貝の巻型を逆転させる 生態:均衡状態にある環境酵素 植物:種子の調節RNAが温度変化に対応する 細胞:編集による変化 目次へ戻る