コンピューターシミュレーションによれば、中規模のブラックホールは星どうしの衝突から生まれる可能性があるらしい。この研究成果は、太陽より百万倍以上重い超巨大質量ブラックホールの創成を説明するのに役立つかもしれない。S F P Zwartたちによれば、高密度の星団における衝突がどんどん増加していって、100〜1000太陽質量程度のブラックホールが生まれる可能性があるという。このようなブラックホールが、M82銀河の中心から発生する正体不明だったX線の起源なのかもしれない。このX線は、チャンドラ宇宙望遠鏡が検出したものだ。「この結果はとても興味深く、超巨大質量ブラックホールの基本部分の形成は、多分こんなふうだったにちがいない」と、News and ViewsでN McCradyが語っている。