Nature ハイライト
宇宙:星震学で探る赤色巨星
Nature 471, 7340
NASAのケプラー計画は、その主要な役割である太陽系外惑星の発見と特徴付けという点で、実に実り多いものだった。こうした観測は、多数の主系列星について、それらの前面を横切る惑星によって生じる周期的な光度変動を監視することにより、間接的に行われる。しかし、光度変動の監視に使われた高精度の測光は、これらの星自体を研究するのにも理想的である。Beddingたちは、ケプラー計画で得られたデータを用いて、赤色巨星の内部構造を探った。そして、これらの星のコアでの重力モードを詳細に測定し、「比較的不活発な」コアを取り巻くシェルの中で水素を燃焼している星とヘリウムを燃焼している星を区別することができた。
2011年3月31日号の Nature ハイライト
細胞:免疫シグナル伝達におけるSHARPINタンパク質の役割
神経:禁煙薬の標的
細菌:CRISPR誘導性免疫への新たな道筋
宇宙:星震学で探る赤色巨星
物性:量子スピン液体の特徴をつかむ
物性:散乱光を制御する
気候:ニュー・イングランドの冬があれだけ寒い理由
免疫:ウイルス感染に対する迅速な応答
構造生物学:ロドプシンの活性化