Nature ハイライト 材料:マイナスが際立つメタ材料 2010年8月5日 Nature 466, 7307 メタ材料は、負の屈折率という直観に反する光学特性をもつ人工的な複合材料であり、その設計と作製に関して多くの研究が行われている。このような負屈折率材料には、透明マントや「パーフェクト」レンズのようなさまざまな応用が考えられるが、吸収損失によって性能が大きく制限されることが大きな障害となっている。今回、V Shalaevたちは、この領域の飛躍的進歩につながると考えられる方法を実証した。固有損失を補償する手段として、メタ材料に光学利得媒質を取り入れ、可視波長での負の屈折率と性能指数が、光ポンピングによって大幅に改善されることを示したのである。今回の研究は、金属成分の固有損失に制限されない光メタ材料が設計可能であることの証明といえる。 2010年8月5日号の Nature ハイライト 医学:血中脂質と心臓の関係 遺伝:海綿動物のゲノム解読 宇宙:星形成に狙いをつける 材料:マイナスが際立つメタ材料 進化:古代の南半球にいた「哺乳類」 生態:植物の多様性の根源 構造生物学:タンパク質構造予測をクラウドソーシング 医学:マラリア原虫の代謝回路は環状じゃない 目次へ戻る