Nature ハイライト 生態:植物の多様性の根源 2010年8月5日 Nature 466, 7307 生物多様性を維持する機構の1つと考えられているのが、種とその種に特異的な敵との間の負のフィードバックであり、これによってある種の個体の近傍では、競合種の成長が当該種の個体に優先する。従来は、土壌生物相の影響は見過ごされることが多く、草食の地上部への影響や資源の分断などの要因のほうが注目されていた。しかし今回、日差しを遮るシェードハウス内および野外で行われた一連の実験により、熱帯林でこのフィードバックの主要な原因となっているのは土壌生物相であり、その影響が多様性の説明に十分なものであることが示された。 2010年8月5日号の Nature ハイライト 医学:血中脂質と心臓の関係 遺伝:海綿動物のゲノム解読 宇宙:星形成に狙いをつける 材料:マイナスが際立つメタ材料 進化:古代の南半球にいた「哺乳類」 生態:植物の多様性の根源 構造生物学:タンパク質構造予測をクラウドソーシング 医学:マラリア原虫の代謝回路は環状じゃない 目次へ戻る