Nature ハイライト 進化:協力と乱婚の関係 2010年8月19日 Nature 466, 7309 動物には個体が協同的な社会集団内で生活する種があるが、それはなぜだろうか。多数の鳥類種を対象とした分析で、ある種が協同的となるか否かは、雌の性生活に左右されることが示された。協同的な傾向は、例えば雌が1羽の雄としか交尾しないなど、乱婚が少なく、援助者が援助対象を血縁者であるとより強く確信できる場合に強くなる。乱婚が中程度に行われていると、血縁者と非血縁者とを識別する能力が生じやすいが、乱婚が多くなると、いかなる形式の協力行動も生じにくい。 2010年8月19日号の Nature ハイライト 細胞:トポイソメラーゼの阻害 宇宙:オリオン星雲にみられる波状構造 物理:競合する圧力 物理:だんだん容易になるマルチフェロイック物質作製法 進化:協力と乱婚の関係 医学:結核のバイオマーカー 生化学:血栓形成を促進する「適応性のある結合」 細胞:方向転換を行う環 目次へ戻る