Nature ハイライト

地球:氷期における大西洋の流れの逆転

Nature 468, 7320

約2万1,000年前の最終氷期極大期における大西洋の南北方向鉛直循環については、まだよくわかっていない。循環に変化がなかったことを示す証拠と、急激に減少したことを示す証拠が、それぞれ存在しているのである。C Negreたちは、流れに敏感なプロトアクチニウム同位体とトリウム同位体について、北大西洋と南大西洋で得られたデータを分析し、矛盾するとされていたこれまでの結果を、最終氷期極大期の間の大西洋の南北方向鉛直循環の逆転を裏付ける新しい枠組みに統合できることを示している。

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