Nature ハイライト

生態:絶滅速度を解明する

Nature 473, 7347

地球が生物多様性の危機に直面していることは広く認められているが、絶滅速度の推定はいまだに難題となっている。その理由の1つは、種の最後の個体がいつ死んだのかを特定するのがほとんど不可能ということである。今回F HeとS Hubbellは、種数–面積関係のデータを後ろ向きに外挿して絶滅速度を推定するという、広く用いられている間接的な方法だと、絶滅速度が実際より大きく見積もられてしまう傾向があることを示した。そして、その一例として、米国のスズメ目鳥類種に関するデータを挙げている。絶滅状況を監視するためのもっと信頼性の高い方法を開発する必要はあるにしても、生息場所の喪失は生物多様性にとっていまだに現実的かつ拡大しつつある脅威であることを、HeとHubbellは強調している。

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