Nature ハイライト 細胞:哺乳類の遺伝子発現制御の定量化 2011年5月19日 Nature 473, 7347 遺伝子発現は、転写、翻訳、およびメッセンジャーRNA(mRNA)とタンパク質の代謝回転が関与する多段階過程であるが、これらの出来事の組み合わせが遺伝子発現の様相を決める仕組みはよくわかっていない。今回Schwanhäusserたちは、哺乳類細胞で5,000個以上の遺伝子に関して、タンパク質とmRNAの量と代謝回転を並行代謝パルス標識法(parallel metabolic pulse labelling)を用いて同時測定することにより、遺伝子発現を定量化した。さらに、モデルの1つを用いて、mRNAとタンパク質の合成速度を予測した。その結果、細胞のタンパク質存在量は主に翻訳レベルで制御されているらしいことがわかった。 2011年5月19日号の Nature ハイライト 細胞:哺乳類の遺伝子発現制御の定量化 遺伝:Tetタンパク質によるDNAメチル化の微調整 宇宙:孤独な惑星が生まれた理由 物理:重たい反物質の検出 地球:地球内核の融解 進化:無肢化への2つの道筋 生態:絶滅速度を解明する 脳:不安の原因 植物:植物の根の細胞壁の構造 目次へ戻る