Nature ハイライト

細胞:哺乳類の遺伝子発現制御の定量化

Nature 473, 7347

遺伝子発現は、転写、翻訳、およびメッセンジャーRNA(mRNA)とタンパク質の代謝回転が関与する多段階過程であるが、これらの出来事の組み合わせが遺伝子発現の様相を決める仕組みはよくわかっていない。今回Schwanhäusserたちは、哺乳類細胞で5,000個以上の遺伝子に関して、タンパク質とmRNAの量と代謝回転を並行代謝パルス標識法(parallel metabolic pulse labelling)を用いて同時測定することにより、遺伝子発現を定量化した。さらに、モデルの1つを用いて、mRNAとタンパク質の合成速度を予測した。その結果、細胞のタンパク質存在量は主に翻訳レベルで制御されているらしいことがわかった。

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