Nature ハイライト

地球:チベット高原は南北に分かれている

Nature 472, 7341

地球上で最も面積の広い高地であるチベット高原は、大陸変形を支配している過程についての研究の中核となっており、さまざまなテクトニックモデルが提唱されている。Copleyたちは今回、数値実験をもとに、チベット高原の北部と南部の断層様式の違いから、チベット南部の上部地殻とその下にアンダースラストしている、つまり潜り込んでいるインド地殻が力学的に結合している必要があることを示している。この結果は、最近のモデルとは相いれない。さらに、この研究は、インド地殻がチベット高原の下にアンダースラストする際に、その強度が維持されていることを示唆している。

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