Nature ハイライト

神経:Rho GTPアーゼの活性と樹状細胞の可塑性

Nature 472, 7341

短時間のニューロン活動でもシナプスの長期増強は起こり、それに伴って、神経伝達を受け取るニューロン端部の樹状突起棘の拡張が見られる。今回、安田涼平たちは、蛍光標識をつけたシグナル伝達タンパク質が個々の樹状突起棘内に現れて消えるまでをとらえるライブ画像化法を使って、Ca2+/カルモジュリン依存性キナーゼの一過的活性化が、RhoファミリーのGTPアーゼのいずれが活性化されるかに依存して、短期間か長期間、および長距離(樹状突起内に広がる)か短距離(棘内のみ)のシグナル伝達に変換されることを示した。この手法によって、学習と記憶の細胞レベルでの研究はナノメートルスケールで行えるようになる。

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