Nature ハイライト

免疫:細菌の代謝産物を認識するSTING

Nature 478, 7370

サイクリックジヌクレオチドは、細菌でシグナル伝達分子として使われているが、哺乳類ではその役割はなく、自然免疫系によって認識されてI型インターフェロンの産生を引き起こす。今回、哺乳類のタンパク質であるSTING(stimulator of IFN genes)が、グアノシン一リン酸の環状二量体(c-di-GMP)などのサイクリックジヌクレオチドに対する直接的な分子センサーであることがわかった。これまでSTINGは、下流のシグナル伝達アダプターとして機能するだけと考えられていた。サイクリックジヌクレオチドは強力な免疫賦活剤であり、治療に有用なことが明らかになるかもしれない。

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