Nature ハイライト

医学:ER+腫瘍の臨床転帰

Nature 481, 7381

ほとんどの乳がんはエストロゲン受容体α(ER)を発現しており、この転写因子は乳がん治療の重要な薬剤標的とみなされている。J Carollたちは原発固形腫瘍でERの結合部位を初めてマッピングし、FoxA1 DNA結合タンパク質が部分的にかかわっていて、臨床転帰の良好性と関連が見られる特徴的なER結合プロファイルを見いだした。この結果は予後判定に有用となる可能性があり、また乳がんの生物学で重要問題の1つであるER+腫瘍の一部が薬剤耐性になる仕組みを解明するのにも役立つだろう。

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