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生態:侵入種の低木は秋の生育期間が長い

Nature 485, 7398

米シラキュース大学のキャンパスで研究用に栽培されている低木類。
米シラキュース大学のキャンパスで研究用に栽培されている低木類。 | 拡大する

Credit : Genevieve Fridley

植物の生活環のさまざまな事象がどの時期に起こるかは、生態系での栄養の取り込みや生産力に大きな影響を及ぼす。J Fridleyは、米国東部の落葉樹林の林床に生育する低木および蔓植物73種を対象とした3年間にわたる研究で、非在来種では秋季の生育期間が在来種よりも平均4週間長いことを明らかにしている。だが、非在来種全体の春季の生育期が在来種よりも早まったり、春季の気温の年々変動に対して非在来種が在来種よりも鋭敏に応答したりすることの証拠は得られなかった。こうしたデータから、侵入種は森林生産力の季節的再分配を推進しており、それが森林の諸過程に対して気候変動に匹敵する影響を及ぼしている可能性があるという結論が得られる。

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