Nature ハイライト
医用工学:四肢麻痺患者でもロボットアームで物をつかめる
Nature 485, 7398
J Donoghueたちは以前に、四肢麻痺の被験者が運動皮質からの神経シグナルを使って、コンピューターのカーソルを操作できるようになることを実証した。また別のグループの研究によって、サルが同様なシグナルを使ってロボットアームで餌を食べられるようになることが明らかになっている。今回Donoghueたちは、この技術をさらに進展させ、長期にわたる麻痺のある2人の被験者(58歳女性と66歳男性)が神経インターフェースを使用してロボットアームを操作し、対象物に到達させてつかむことができるようになった。この装置を5年前に埋め込んだ1人の被験者は、瓶を持ち上げて中身を飲むことができた。これにより、被験者が脳マシンインターフェースを使えるというだけでなく、装置が長持ちすることも実証された訳である。
2012年5月17日号の Nature ハイライト
宇宙:活動的な火星
計測:トンネリング時間を計る
生態:侵入種の低木は秋の生育期間が長い
遺伝:精神疾患における遺伝子量の影響
医用工学:麻痺した腕でも物がつかめる
医用工学:四肢麻痺患者でもロボットアームで物をつかめる
遺伝:明らかになったゲノムの空間的構造