Nature ハイライト 宇宙:連発宇宙線 2007年10月4日 Nature 449, 7162 地球を周回しているチャンドラX線天文衛星で得られた新たなデータから、超新星残骸SNR RX J1713.7-3946の外殻中のX線ホットスポットが、1年という時間スケールで明るさを増し、それから減光したことが明らかになった。この超新星残骸は、X線放射がおおむね非熱的起源をもつという点で特異なものだ。この急速な変化は、シンクロトロン過程を介して作用する超相対論的な電子が、おそらくそのX線源であることを示している。このことから、星間磁場の100倍以上に増幅された磁場中で、予想外に急速な宇宙線加速が起きていると考えられる。 2007年10月4日号の Nature ハイライト 宇宙:連発宇宙線 細胞:プログラムされた転移 生理:痛いところに効く 免疫:乾癬の引き金 物理:ボーズ・アインシュタイン凝縮体のジョセフソン接合 地球:熱帯が冷えていたとき 進化:オルステン型の新しい化石 生態:食物網の複雑性 細胞:ホリデイ構造の解明 目次へ戻る