Nature ハイライト
遺伝:遺伝子プロモーターの長距離相互作用の全体像
Nature 489, 7414
今回のENCODE(Encyclopedia of DNA Elements)に関する論文の1つでは、ヒトゲノムの1%について、機能エレメントと遠位の標的遺伝子との三次元での関係性が、5C(chromosome conformation capture carbon copy)法を用いて調べられている。そして、エンハンサーやプロモーター、CTCF結合部位に類似したエレメントなどの遠位部位とプロモーターの間に見られる多数の長距離相互作用と、それらのゲノム内の分布や複雑な相互作用が明らかにされた。ループ形成による相互作用のうちで、最も近傍の遺伝子との相互作用はほぼ7%に過ぎない。これは、ゲノムの近接性が長距離相互作用についての単純な指標にはならないことを示している。
2012年9月6日号の Nature ハイライト
遺伝:ヒトDNAのユーザーガイド
遺伝:接近可能なクロマチンのマップ
遺伝:転写因子のフットプリント
遺伝:ヒトの調節ネットワークの構造
遺伝:転写の全体像
遺伝:遺伝子プロモーターの長距離相互作用の全体像
宇宙:近傍宇宙にあるリチウム7の探索
材料:長く伸びるヒドロゲル
気候:北極圏の氷から放出される炭素
気候:南極半島の温暖化の記録
行動:ショウジョウバエの試行錯誤学習