Nature ハイライト
医学:1918 年に大流行したインフルエンザの研究
Nature 443, 7111
1918 年に世界的に大流行したスペイン風邪のインフルエンザウイルスが再構築されたことで、感染に対する宿主応答を研究したり、得られた情報を公衆衛生対策に取り入れたり、新規抗ウイルス薬の開発に役立てたりすることが可能になっている。今回マウスを使った研究から、1918 年のウイルス株に含まれる8 つの遺伝子のすべてをもつウイルスは、そのうちのいくつかだけを含むウイルスより、はるかに大きな炎症応答と細胞死応 答を引き起こすことがわかった。この強烈な免疫応答は1918 年ウイルスの感染に特徴的な重症の免疫的病変の一要因である可能性がある。
2006年10月5日号の Nature ハイライト
神経経済学:心を決めろ
生体工学:ひげの効用
宇宙:注目される新しい太陽系外惑星
生化学:強力な毒素の働き方
物理:太陽電子を壁打ちする
量子情報科学:異質なものを組み合せた テレポーテーション
地球物理学:地殻のある種の再循環
遺伝:ゲノム修復の達人
医学:1918 年に大流行したインフルエンザの研究
進化:変化のための時間