Nature ハイライト

細胞:先端糸の構造を解明

Nature 449, 7158

内耳の有毛細胞は、頂端部表面に不動毛と呼ばれる毛状の突起があるために、そう呼ばれている。音によって生じた不動毛の動きは、不動毛どうしをつなぐ「先端糸」によって、機械-電気変換チャネルと結びつけられると考えられている。Kazmierczakたちは、哺乳類の先端糸の組成を明らかにしている。先端糸は、カルシウム依存性細胞接着タンパク質のファミリーに属する2種類のタンパク質、カドヘリンとプロトカドヘリン15の相互作用によってできている。興味深いことに、これらのカドヘリンの変異はヒトの難聴の原因になり、このような変異の1つでは、それらの分子間の相互作用が破壊されている。

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