Nature ハイライト

生態：飛び出す顎で獲物を押さえ込む

2007年9月6日 Nature 449, 7158

ほとんどの魚類は口を開けて獲物を捕まえ、吸い込み、喉の奥にある「咽頭顎」という鰓骨格に由来する第二の顎で咀嚼する。しかし、ウツボの場合、これではうまくいかない。貪欲な捕食者であるにもかかわらず、体があまりに細長いために通常の吸引機構がうまく働かないのだ。そこで、咽頭顎まで獲物を吸い込む代わりに、喉の奥にある咽頭顎が口腔内にまで飛び出てきて獲物をつかむ。この革新的特徴は、ウツボがサンゴ礁の捕食者として成功するのに役立っていると思われる。一見に値するこの光景は、www.nature.com/nature/videoarchive/jaws/index.htmlの動画で見ることができる。