Nature ハイライト
遺伝:カキのゲノムから防御機構が判明
Nature 490, 7418
二枚貝のカキは河口生態系に重要な中枢種で、水産養殖業の産物として世界でも最も重要なものの1つである。今回、マガキ(Crassostrea gigas)のゲノム塩基配列の読み取りと再構築の報告が寄せられている。ほかのゲノムとの比較により、潮間帯での固着生活への適応として防御機構の遺伝子が増大していること、殻の形成経路が驚くほど複雑であること、幼生の発生にかかわる遺伝子が劇的な進化を遂げていることが明らかになり、海洋無脊椎動物にとって、こうした遺伝子の適応上の重要性が浮き彫りになった。
2012年10月4日号の Nature ハイライト
遺伝:カキのゲノムから防御機構が判明
医学:糖尿病と腸内メタゲノム
医学:乳がんにおける遺伝子の多様性
宇宙:1つの星団に2つのブラックホール
宇宙:がか座β星系内にある彗星に似たダスト
物理:量子時計のねじを巻く
気候:硫酸塩エアロゾルと気候の関連
進化:殻のある化石が立証する軟体動物どうしの関係
免疫:胎児の免疫防御
免疫:エイコサノイドはインフラマソームの働きを仲介する
医学:バーキットリンパ腫の新しい薬剤標的