Nature ハイライト
進化:殻のある化石が立証する軟体動物どうしの関係
Nature 490, 7418
軟体動物はきわめて多様で種数も多い動物門の1つであり、その中の分類群どうしの類縁関係に関しては異論が多い。最近の分子レベルの研究では、蠕虫状の殻のない無板類と、多数の殻板を持つ多板類(ヒザラガイ類)とが近い関係にあるとされている。今回、化石証拠でそのことが裏付けられた。英国ヘレフォードシャーのシルル紀層で見つかった無板類の化石に殻板が認められ、ヒザラガイ類と近縁なことが示唆されたのである。
2012年10月4日号の Nature ハイライト
遺伝:カキのゲノムから防御機構が判明
医学:糖尿病と腸内メタゲノム
医学:乳がんにおける遺伝子の多様性
宇宙:1つの星団に2つのブラックホール
宇宙:がか座β星系内にある彗星に似たダスト
物理:量子時計のねじを巻く
気候:硫酸塩エアロゾルと気候の関連
進化:殻のある化石が立証する軟体動物どうしの関係
免疫:胎児の免疫防御
免疫:エイコサノイドはインフラマソームの働きを仲介する
医学:バーキットリンパ腫の新しい薬剤標的