Nature ハイライト

構造生物学:TatCタンパク質輸送体の構造

Nature 492, 7428

Tat(twin-arginine translocation; ツインアルギニン透過)経路は一般的な輸送系で,折りたたまれたタンパク質を、膜を越えて輸送する。この経路は、細菌、古細菌、植物の葉緑体、およびミトコンドリアの一部で見つかっている。Tat系は細菌の病原性に一般に必要とされ、植物の光合成には必須である。内在性膜タンパク質のTatCはこの複合体の重要な構成成分だが、今回、超好熱細菌Aquifex aeolicus由来のTatCの結晶構造が決定された。このタンパク質の構造は、輸送機構の分子レベルでの解明への道を開く。

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