Nature ハイライト
地球:溶けた鉄がマントルへ移動する方法
Nature 492, 7428
いくつかの観測結果によって、地球マントル底部で鉄の濃縮が起きていることが示唆されているが、そのような濃縮を起こす物理機構として有望なものはまだ見つかっていない。大塚和彦と唐戸俊一郎(エール大学)は、固体の(Mg,Fe)Oと鉄に富んだ液体との接触が、化学ポテンシャル勾配により生じる形態不安定性をもたらし、鉄に富んだ液体の小塊が酸化物に効率的に貫入できるようになることを示している。そのような鉄に富んだメルトは、核マントル境界から最大で100 km輸送される可能性があると見積もられており、マントル最下部の鉄に富んだ領域の存在を説明できる。
2012年12月13日号の Nature ハイライト
細胞:SIRT2は細胞死の調節因子である
細胞:大きな障害物があるとT抗原は環を開いて進む
構造生物学:TatCタンパク質輸送体の構造
薬学:多機能を持つ薬剤の設計
宇宙:離れた連星系における第三のパートナー
材料科学:高効率蛍光OLED
地球:溶けた鉄がマントルへ移動する方法
細胞:酸性度の低下はミトコンドリアの老化の兆候
生化学:タンパク質移動におけるRNAの役割
細胞:TPP1テロメアタンパク質のTELパッチ