Nature ハイライト
遺伝:栽培化されたワタ植物の進化
Nature 492, 7429
ワタ属(Gossypium)植物の系統発生とゲノムの研究により、被子植物の進化に倍数性が果たした役割、中でも栽培化したワタにおける紡績可能な繊維の出現と倍数性とのかかわりが明らかになった。今回、約6000万年前に倍数性が突然5〜6倍に増大し、約100〜200万年前に発散的なワタ属ゲノム群が再統合して異質倍数性となったことが示された。また、「優良な」ワタであるG. hirsutumおよびG. barbadenseでは、祖先と考えられているG. raimondiiと比較すると、祖先の被子植物の遺伝子が約30倍に重複されたことも判明した。
2012年12月20日号の Nature ハイライト
遺伝:赤血球の生物学的特性の遺伝学
再生医学:マイクロRNAが心臓再生を促進
医学:脆弱X症候群でのシグナル伝達
宇宙:年齢を通して見た星団
光学:異常光透過の理解が深まる
地球:マントルの粘性異方性
遺伝:栽培化されたワタ植物の進化
脳:行動選択の神経回路
細胞:iPSC株から得られる入り混じった遺伝学的情報
発生:Tet酵素の雌性生殖細胞での役割