Nature ハイライト
発生:Tet酵素の雌性生殖細胞での役割
Nature 492, 7429
シトシンのDNAメチル化は重要なエピジェネティック修飾の1つであり、5-メチル化シトシン(5mC)の動態制御機構は、活発に研究されている領域である。ジオキシゲナーゼのTetファミリーは、5mCの酸化を触媒し、5-ヒドロキシメチル化シトシン(5hmC)などの誘導体を産生することがあるが、 Tetタンパク質の生物学的機能についてはよくわかっていない。今回、マウスでの機能喪失実験により、雌の生殖細胞でTet1が減数分裂と減数分裂関連遺伝子の活性化に役割を担っていることが示された。Tet1の欠失は、ゲノム規模の脱メチル化には大きな影響を及ぼさないが、一部の減数分裂関連遺伝子の発現により特異的な影響を及ぼす。
2012年12月20日号の Nature ハイライト
遺伝:赤血球の生物学的特性の遺伝学
再生医学:マイクロRNAが心臓再生を促進
医学:脆弱X症候群でのシグナル伝達
宇宙:年齢を通して見た星団
光学:異常光透過の理解が深まる
地球:マントルの粘性異方性
遺伝:栽培化されたワタ植物の進化
脳:行動選択の神経回路
細胞:iPSC株から得られる入り混じった遺伝学的情報
発生:Tet酵素の雌性生殖細胞での役割