Nature ハイライト

発生:Tet酵素の雌性生殖細胞での役割

Nature 492, 7429

シトシンのDNAメチル化は重要なエピジェネティック修飾の1つであり、5-メチル化シトシン(5mC)の動態制御機構は、活発に研究されている領域である。ジオキシゲナーゼのTetファミリーは、5mCの酸化を触媒し、5-ヒドロキシメチル化シトシン(5hmC)などの誘導体を産生することがあるが、 Tetタンパク質の生物学的機能についてはよくわかっていない。今回、マウスでの機能喪失実験により、雌の生殖細胞でTet1が減数分裂と減数分裂関連遺伝子の活性化に役割を担っていることが示された。Tet1の欠失は、ゲノム規模の脱メチル化には大きな影響を及ぼさないが、一部の減数分裂関連遺伝子の発現により特異的な影響を及ぼす。

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