Nature ハイライト
Cover Story:この1年間を語る10の物語:2012年の話題を作った人たち
Nature 492, 7429
年を終えるに当たり、本誌編集部では2012年に科学に大きな影響を及ぼした男女10人を恒例の「Nature’s 10」として紹介する。選ばれたのは、がん幹細胞の存在を証明した幹細胞研究者Cédric Blanpain、イタリアのラクイラ地震に対するリスク評価をめぐる裁判で有罪判決を受けたBernardo De Bernardinis、空気感染する変異型H5N1インフルエンザウイルスを作出したエラスムス医療センター(オランダ)のRon Fouchier、数学者たちのエルゼビア・ボイコット運動が始まるきっかけを作った数学者Tim Gowers、科学教育に関する著書で知られる分子生物学者Jo Handelsman、ヒッグス粒子を発見したと発表したCERNの所長であるRolf-Dieter Heuer、科学実験をアウトソーシングするためのプラットフォームと言えるオンラインサイト「Science Exchange」を立ち上げたElizabeth Iorns、ハリケーン「サンディ」に襲われる前から地球温暖化に注目していたニューヨーク市の気候変動パネル共同議長であるNASAゴダード宇宙科学研究所のCynthia Rosenzweig、火星探査機「キュリオシティ」の着陸を指揮したNASAのエンジニアAdam Steltzner、今や世界最大のゲノム塩基配列解読組織となり、ゲノム科学と臨床を結ぶトランスレーショナル研究にも参入しつつある深セン大学北京ゲノム研究所(中国)のJun Wangである。
2012年12月20日号の Nature ハイライト
遺伝:赤血球の生物学的特性の遺伝学
再生医学:マイクロRNAが心臓再生を促進
医学:脆弱X症候群でのシグナル伝達
宇宙:年齢を通して見た星団
光学:異常光透過の理解が深まる
地球:マントルの粘性異方性
遺伝:栽培化されたワタ植物の進化
脳:行動選択の神経回路
細胞:iPSC株から得られる入り混じった遺伝学的情報
発生:Tet酵素の雌性生殖細胞での役割