Nature ハイライト
気候:深海のオパールと二酸化炭素の放出
Nature 495, 7442
南大洋には、大気中の二酸化炭素濃度の氷期/間氷期の変化を駆動する重要な役割があると考えられているが、退氷期における二酸化炭素の放出の原因となる機構はまだよくわかっていない。生物源オパールの移出量の記録は、過去55万年間に出現した各氷期の末期にオパールの移出量が最大となることを示している。N Mecklerたちはこの記録に基づいて、氷期の北大西洋中層水が退氷により減少し、暖かく密度の低い表層水が下方へ向かって混合され、これが最終的に南極の鉛直循環と大気への二酸化炭素放出のきっかけとなったという説を示している。
2013年3月28日号の Nature ハイライト
化学:結晶化不要のX線構造決定
細胞生物学:プリオン様RNA結合タンパク質が関連する疾患
神経科学:RNA代謝が神経変性と結びつく
宇宙:近傍銀河での星形成
気候:深海のオパールと二酸化炭素の放出
進化:バージェス頁岩で見つかったギボシムシ
遺伝学:正面衝突は遺伝子進化を促す
免疫:Trib1タンパク質がマクロファージの機能に果たす役割
細胞生物学:エンドソームが関係するアドレナリン受容体シグナル伝達