Nature ハイライト

気候:深海のオパールと二酸化炭素の放出

Nature 495, 7442

南大洋には、大気中の二酸化炭素濃度の氷期/間氷期の変化を駆動する重要な役割があると考えられているが、退氷期における二酸化炭素の放出の原因となる機構はまだよくわかっていない。生物源オパールの移出量の記録は、過去55万年間に出現した各氷期の末期にオパールの移出量が最大となることを示している。N Mecklerたちはこの記録に基づいて、氷期の北大西洋中層水が退氷により減少し、暖かく密度の低い表層水が下方へ向かって混合され、これが最終的に南極の鉛直循環と大気への二酸化炭素放出のきっかけとなったという説を示している。

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