Nature ハイライト
免疫:自己炎症におけるインターロイキン1αの役割
Nature 498, 7453
チロシンホスファターゼSHP-1をコードするPtpn6遺伝子にミスセンス変異が1つあるマウスは、ヒトの好中球性皮膚炎に似た自己炎症性症候群を自然発症する。J Lukensたちはこのモデルを使って、RIP1キナーゼとインターロイキン1α(IL-1α)依存性のこれまで知られていなかった自己炎症性経路を明らかにした。この経路はNF-κBを必要とし、SHP-1によって制御される。この研究は、自己炎症にIL-1αが非常に重要な役割を持つことを明らかにしている。またIL-1αに対する中和療法は自己炎症性疾患の治療に効果を示す可能性があるが、IL-1βを介する応答には影響を与えないと考えられる。
2013年6月13日号の Nature ハイライト
構造生物学:GIRK2–Gタンパク質βγ二量体の構造
宇宙:球状星団の星は進化の最終段階を早々に離脱する
物理:低温原子のスピントランジスター
物理:通信中に姿を隠すメッセージ
物理:ナノスケールの接合における熱測定
地球:マントルの粘性に対する水の影響
免疫:自己炎症におけるインターロイキン1αの役割
医学:媒介動物である蚊は感染と防御の両方に働く?
分子生物学:MBNLタンパク質と多能性
細胞:幹細胞が分裂する際の姉妹染色分体の運命