微生物学：培養されたことがない微生物のゲノミクス

微生物の大半は純粋培養が一度も行われておらず、これまで明らかになっているゲノム塩基配列だけでは、微生物の注目すべき多様性のごく一部しか捉えることができない。今回T Woykeたちは単一細胞ゲノミクスの手法を用いて、9種類の生息環境に由来する未培養性の古細菌および細菌の細胞201個に狙いを絞って、塩基配列解読を行った。この情報によって、門内および門間のさまざまな類縁関係や予想外ないくつかの代謝特性が明らかになった。研究チームはこの新しいデータに基づいて、古細菌を3つの上門に再編成することなど、古細菌および細菌ドメインに関する分類学的見直しを提案している。

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