Nature ハイライト

Cover Story:スーパーウィンドの構造:これまでにない詳しさでマッピングされたスターバースト銀河NGC 253

Nature 499, 7459

表紙は、近傍のスターバースト銀河NGC 253の一酸化炭素放射分布の三次元等値面で、ALMA電波望遠鏡を使って作成された画像である。この画像には、位置–位置–速度空間での低温分子風のフィラメントが示されている。淡い赤から明るい青紫に至る色は、放射強度に対応している。干渉計を用いた新たな観測で、NGC 253の中心部2キロパーセクの領域が、これまでになかったほどの詳細さで明らかになり、スターバースト系の質量流出率の測定が初めて可能になった。スターバーストに駆動される「スーパーウィンド」は、年ごとに太陽質量のほぼ9倍の質量(同じ期間内に星に変換される質量の3倍に当たる)を流出させており、これによって星形成率とこの銀河で生まれる星の数の上限が制限されている。

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