Nature ハイライト
材料科学:ナノ光学のための表面励起の観測
Nature 502, 7469
金属ナノ粒子は、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)励起が起こるため、著しくかつ有用な、多様な光学特性を示す。しかし、ナノ粒子の三次元構造とLSPRの正確な関係を確認することは難しい。P Midgleyたちは、電子エネルギー損失分光法を利用して、高いスペクトル感度でLSPRの主な特徴の多くを三次元的に可視化できる画像化手法を開発した。この手法を使えば、LSPR、ナノ粒子の構造、基板–ナノ粒子相互作用の間の関係を直接調べることができる。この研究では銀ナノキューブに重点が置かれているが、今回実証された手法はあらゆる金属ナノ粒子に見られる同様のプラズモン現象に適用できる。
2013年10月2日号の Nature ハイライト
分子生物学:プロモーターを認識する
遺伝学:単一細胞Hi-C法によるゲノム解析
細胞:細胞のほぼ全部がiPS細胞になるという効率のよい変換法
物理:2倍の量子
材料科学:ナノ光学のための表面励起の観測
地球:南極棚氷の底面における融解
進化:雄の派手さと寿命のトレードオフ
生物物理:グルタミン酸輸送機構を詳しく調べる
生化学:ポリケチド生成の新しいルート