Nature ハイライト
遺伝:DNAメチル化とDNA複製をつなぐ
Nature 502, 7470
RINGフィンガードメインタンパク質Uhrf1は、DNA複製の際にDNAのヘミメチル化部位にDNAメチルトランスフェラーゼDnmt1を誘導することによって、DNAメチル化パターンの維持に重要な役割を果たしている。今回、中西真(名古屋市立大学)たちはアフリカツメガエル(Xenopus)の卵抽出液を用いて、DNAメチル化状態の維持をin vitro系で再現した。また、Uhrf1がヒストンH3のE3ユビキチンリガーゼであること、DNA複製部位へDnmt1を誘導するにはH3のユビキチン化が必要であることも明らかにした。
2013年10月9日号の Nature ハイライト
気候:最初に気候変動の災難を被るのは熱帯である
古生物学:脊椎動物の「顔」の進化
細胞生物学:オートファジーと繊毛形成とのつながり
構造生物学:Na+、K+の細胞膜勾配の構造基盤
物理:量子系を測定して安定化する
物性物理学:準結晶をオーダーする
地球:地球表面で見られる地磁気変動の内幕
細胞:造血幹細胞の階層構造
微生物学:細菌性髄膜炎の病原体は宿主の体温を測る
遺伝:DNAメチル化とDNA複製をつなぐ