Nature ハイライト
医学:コウモリで見つかったSARS様ウイルス
Nature 503, 7477
P Daszakたちは、チュウゴクキクガシラコウモリ由来の新規コロナウイルス2種を明らかにしている。これらのウイルスは、2002~2003年に起こった世界的流行の原因である重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)と極めて近縁である。また、SARS-CoVと高い配列同一性を持ち、SARS-CoVが使うのと同じ受容体のACE2を使ってヒト細胞に感染できる生きたウイルスが、コウモリから分離された。この結果は、キクガシラコウモリがSARS-CoVの自然界でのリザーバーであることを示す、今までで最も強力な証拠となる。
2013年11月28日号の Nature ハイライト
システム生物学:カチカチと進む時計によって決まる細胞の運命
医学:抗糖尿病活性を持つ低分子化合物AdipoRon
宇宙:降着がエネルギーを供給する超高輝度X線源
量子情報科学:スピントロニクス用の新材料
宇宙:火星高地から来たことの「石のように硬い」証拠
生態:侵入種の交代
進化遺伝学:iPS細胞を使って霊長類どうしの関係を調べる
医学:コウモリで見つかったSARS様ウイルス