Nature ハイライト
分子生物学:mRNA上で終わりを宣言する
Nature 505, 7481
高等真核生物のメッセンジャーRNAはN6-メチルアデノシンによって広く修飾されているが、この修飾の機能上の役割は分かっていなかった。今回C Heたちは、ヒト細胞ではmRNA上のこのような修飾された塩基はYTHDF2ファミリーのタンパク質によって認識されていること、またさまざまな非コードRNAでも同様な認識が行われていることを明らかにした。このようなタンパク質は、RNAに結合してそのRNAを細胞のRNA分解部位へと送り込むことで分解を仲介する。つまりこの修飾は、こうしたやり方によってRNAの寿命調節因子として働いているのである。
2014年1月2日号の Nature ハイライト
気候科学:気候モデルの不確実性を引き起こす大気混合
進化:ネアンデルタール人女性のゲノム塩基配列
医学:アルテミシニン耐性マラリアのマーカー
宇宙:2つの惑星の物語
材料:結晶へのゆるやかな道
集団遺伝学:最初のアメリカ先住民の絡み合ったルーツ
神経科学:恐怖関連行動の制御
細胞生物学:CXCR7/CXCR4のバランスと肝臓の修復
分子生物学:mRNA上で終わりを宣言する