Nature ハイライト

細胞生物学:コヒーシンのリングがDNAを囲い込む仕組み

Nature 505, 7483

DNAが関わる多くの細胞過程では、染色体をリング型のタンパク質複合体コヒーシンでまとめておく必要がある。この反応は重要であるにもかかわらず、in vitroでは完全には再現されていない。今回、村山泰斗とF Uhlmann(英国ロンドンがん研究所)は分裂酵母から精製されたタンパク質を使ってコヒーシンの結合の再構成に成功した。得られたデータにより、ローダー複合体がコヒーシンのDNAへのトポロジカルな結合を媒介する仕組みに関する手がかりが得られ、姉妹染色分体の接着が確立される機構の研究をさらに進める準備が整った。

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