Nature ハイライト
細胞生物学:コヒーシンのリングがDNAを囲い込む仕組み
Nature 505, 7483
DNAが関わる多くの細胞過程では、染色体をリング型のタンパク質複合体コヒーシンでまとめておく必要がある。この反応は重要であるにもかかわらず、in vitroでは完全には再現されていない。今回、村山泰斗とF Uhlmann(英国ロンドンがん研究所)は分裂酵母から精製されたタンパク質を使ってコヒーシンの結合の再構成に成功した。得られたデータにより、ローダー複合体がコヒーシンのDNAへのトポロジカルな結合を媒介する仕組みに関する手がかりが得られ、姉妹染色分体の接着が確立される機構の研究をさらに進める準備が整った。
2014年1月16日号の Nature ハイライト
神経科学:自閉症と統合失調症に見られる遺伝的変異
細胞生物学:コヒーシンのリングがDNAを囲い込む仕組み
分子生物学:RNAポリメラーゼをDNA修復のためにバックさせる
宇宙:Be型星に見つかったブラックホール伴星
材料科学:ナノ粒子の「糊」でゲルをくっつける
化学:単純なアルケンから生成できるキラル生成物
地球:河川下刻についての事実と仮定
生態学:アマゾン湿地帯は気体二酸化炭素の放出源である
神経科学:新生仔期の神経活動と血管系のつながり
生化学:アシルキャリヤータンパク質の構造が明らかに