Nature ハイライト
地球:河川下刻についての事実と仮定
Nature 505, 7483
河川下刻速度は、気候に関連した地形浸食変化の大きさに対する重要な指標であり、基盤岩への河川下刻速度の測定結果から活動的なテクトニクス過程を絞り込めると考えられている。しかし、こうしたことは全て、河川下刻速度が、外部強制力の要因についての情報の意味のある記録となっているという仮定の上に立っている。今回、世界中の14地点から収集された155個の河川下刻の測定値が解析され、下刻速度が測定間隔に依存しているため、長期にわたる河川下刻速度変化からの気候強制力やテクトニクス的強制力の推定が困難になっていることが分かった。関連するNews & ViewsでR DiBiaseは、浸食された地形から地形の進化速度変化を解読する試みに、この研究が実際にどんな意味を持つかについて論じている。
2014年1月16日号の Nature ハイライト
神経科学:自閉症と統合失調症に見られる遺伝的変異
細胞生物学:コヒーシンのリングがDNAを囲い込む仕組み
分子生物学:RNAポリメラーゼをDNA修復のためにバックさせる
宇宙:Be型星に見つかったブラックホール伴星
材料科学:ナノ粒子の「糊」でゲルをくっつける
化学:単純なアルケンから生成できるキラル生成物
地球:河川下刻についての事実と仮定
生態学:アマゾン湿地帯は気体二酸化炭素の放出源である
神経科学:新生仔期の神経活動と血管系のつながり
生化学:アシルキャリヤータンパク質の構造が明らかに