Nature ハイライト
生態学:アマゾン湿地帯は気体二酸化炭素の放出源である
Nature 505, 7483
河川などの陸水から放出される二酸化炭素は、陸生植物によって二酸化炭素が固定される陸域を起源とし、土壌中で再利用され、地表水へ輸送されると考えられている。しかし、一時的に形成される湿地の陸水炭素収支への寄与はほとんど見逃されてきた。今回、湿地によって大量の炭素がアマゾン中部の河川水へ移出され、移出された炭素は放出されるまでに数十から数百キロメートル下流域へ輸送される可能性があることが分かった。湿地の炭素移出量は、アマゾン川中部とその氾濫原からの二酸化炭素の全放出量を説明するのに十分な大きさであると考えられる。
2014年1月16日号の Nature ハイライト
神経科学:自閉症と統合失調症に見られる遺伝的変異
細胞生物学:コヒーシンのリングがDNAを囲い込む仕組み
分子生物学:RNAポリメラーゼをDNA修復のためにバックさせる
宇宙:Be型星に見つかったブラックホール伴星
材料科学:ナノ粒子の「糊」でゲルをくっつける
化学:単純なアルケンから生成できるキラル生成物
地球:河川下刻についての事実と仮定
生態学:アマゾン湿地帯は気体二酸化炭素の放出源である
神経科学:新生仔期の神経活動と血管系のつながり
生化学:アシルキャリヤータンパク質の構造が明らかに